H30年度工学部オープンラボ

大学祭期間中の11月25日(日)に工学部オープンラボが開催されました。

当日は天候に恵まれ、工学の世界を体験できるさまざまな実験・体験コーナーに多数の来場者を迎える事が出来ました。

総合技術支援センターでは17名の職員が普段の仕事で培った技術の中から、一般の方々が見学・体験できるように工夫したテーマを担当しました。

工学部オープンラボ2018ポスター

担当したテーマは以下の6つです。

・機械工学・システムデザイン学科の「工学技術を用いた不思議な体験」

「ヘッドマウントディスプレイとモーションセンサーを用いたVR体験と超音波を使用した超単一指向性可聴スピーカーの視聴体験を行いました。

VR体験では、VR空間での手と自分の手を連動させ動かしたりしました。

スピーカーでは、超音波は非常に直進性が良いため正面で最大の音声となり少し離れると聞こえなくなることや、壁に向けると壁から音が聞こえる体験をしました。

・機械工学・システムデザイン学科の「歯ブラシロボット製作体験」

「歯ブラシロボットの製作体験」を行いました。歯ブラシロボットは、柄の部分を切断した歯ブラシ2個を脚として、モータからの振動をブラシが拾い、摺り足で動きます。当日は沢山の小学生達が用意したキットを組み立てました。

製作体験と別に「ザトウグモ」をモデルにした不整地踏破ロボット「ASYURA1」などを展示し、多くの方に見学して頂きました。

・実習工場の「工作機械を使ってみよう(ヨーヨーを作ろう)」

「実習工場」の工作機械を使用した「工作機械を使ってみよう(ヨーヨーを作ろう)」を実施しました。

アルミの円板から旋盤やフライス盤、マシニングセンタなどの工作機械を使って作ります。自分の手を動かして、端面を削り、面取りをし、穴をあけて、めねじを切って、「ヨーヨー」を完成させました。最初は、うまく回せませんが、だんだん慣れてきて上手に動かせるようななりました。

・電気電子物理工学科の「クリップモーターを作ろう」

「クリップモーター」は、構造が簡単なモーターです。

エナメル線を数回巻いたコイルの両端を、クリップを使った軸受けで保持します。

コイルに電流を流すと磁界が発生し、その磁界とコイルの下に置いた永久磁石の磁界が反発しあって、コイルが回転する仕組みです。スムーズに回すためには重量バランスがとても重要なのです。

・応用化学科の「ガラス細工実演」

開催の1ヶ月ほど前から仕事の合間を見て展示品(ランプ、花瓶、動物、マドラーなど)を製作していて、来場者にはガラスの靴、鶴などの製作工程を見ていただきまました。

また、展示した作品は「ビンゴ大会」で来場者に配布致しました。

・環境社会デザイン学科の「ペットボトルで浮沈子を作ろう」

ペットボトルと魚の形をした容器を使って作ってみました。

水の入ったペットボトルに力を加えると魚が沈み、離すと浮く(戻る)という「アルキメデスの原理」や「パスカルの原理」を応用したもので一見簡単そうですが、魚の中の水と空気の比率をバランス良くしなければ、うまく浮き沈みしないため、調整がかなり重要となります。